口腔外科
歯科口腔外科とは?
歯科口腔外科とは、口腔の様々な症状に対応する診療科目です。
口腔と呼ばれる歯、歯肉、舌、口の中の粘膜、上下の顎(あご)、顎骨や、お口の周りの組織などに現れる疾患を扱います。
口腔の異常は、食事や発音、会話など機能的な障害となるだけではなく、審美面を損なうリスクもあります。
岡田歯科医院には、口腔外科学会会員の認定医が在籍しております。
様々な症状・症例に幅広く対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談・ご来院下さい。
抜歯
+
抜歯が必要になるケースは、主に以下のようになります。
■ 永久歯が生えてくる時に乳歯がまだ抜けておらず、永久歯が生えてくるのを邪魔している時
■ 虫歯の進行による歯冠の崩壊が著しく、保存が不可能と診断した時
■ 歯周病の進行により保存不可能となった時
■ 過剰歯(本来無いはずの余分な歯)がある場合
■ 親知らず(埋伏歯、半埋伏歯など)がある場合
顎関節症
+
顎関節症の代表的な症状は、およそ以下のようになります。
■ 口を開こうとすると顎や顎の筋肉が痛む
■ 口を大きく開けられない
■ 口の開け閉めの際、顎関節が「ゴキゴキ」と鳴る
原因として考えられること
これまでは「良くない噛み合わせ」が主な原因と考えられていましたが、近年においては、生活の中の様々な 要素が積み重なった結果として発症するものと考えられています。その中でも、主な原因として考えられるも のは、およそ以下の通りです。
■ 寝ている時の「歯ぎしり」 ■ 食べる時に片側だけの歯を使う(片側咀嚼)
■ 頬杖をつくクセがある ■ うつ伏せになって寝ている ■ 精神的なストレス
上記のような悪習慣が咀嚼筋群のアンバランスを引き起こし、顎関節症に繋がると考えられています。
もし症状が長く続いているのであれば、我慢しないで早めに岡田歯科医院までご相談下さい。
顎の変形症
+
顎の変形症は、顎の骨の形や大きさの異常、位置・バランスの崩れが原因で引き起こされます。顎のバランス が崩れていますので、見た目の問題の他に、噛み合わせの不正、話しづらいといった機能的な異常が生じる場 合もあります。
代表的なものには、
■ 上顎前突症 ■ 下顎前突症 ■ 開咬症 ■ 上下顎前突症 ■ 下顎後退症 ■ 非対称症 等があります。
原因としては、遺伝的な要素、環境的な要素など様々なことが考えられます。成長期になると、顎の成長に従 って、顔の曲がりや受け口などが目立ってきます。顎の変形症の治療には歯科矯正が必要となることが多いの で、手術を担当する口腔外科と矯正を担当する矯正歯科が連携して治療を行うことになります。
口腔粘膜の病気
+
口腔粘膜の病気代表的なものとして、口内炎や癌、カンジタ感染症などが知られています。
口腔内の粘膜には、多種多様な病気が発症します。口内炎が治らない・・・と思っていたら、実は他の病気だ
ったという例もあります。「何かが変だ」と思ったら、早めに岡田歯科医院までご相談下さい。
口腔粘膜の病気の種類
■ 白板症 ■ 再発性アフタ ■ 帯状疱疹 ■ 紅斑症 ■ 扁平苔癬 ■ ヘルペス性口内炎など
嚢胞
+
身体の中に出来た病的な袋状のものを「嚢胞(のうほう)」といいます。
液状の内容物が入っており、ほとんどの場合は内側が上皮によって覆われています。口腔外科では、「顎骨内
に出来る嚢胞」と「口腔の軟組織に発生する嚢胞」に対応します。
口腔外科で扱う嚢胞の種類
軟組織嚢胞(なんそしきのうほう
口の粘膜を咬んでしまったり、異物が刺さってしまうなどして、唾液が出てくる管が閉塞・破損しまうことに より、唾液が溜まったり漏れ出したりすることがありますが、閉塞・破損してしまった周囲を線維性の薄い組 織が取り囲むことにより生じる嚢胞です。
顎骨嚢胞(がくこつのうほう)
■ 歯根嚢胞(しこんのうほう)
虫歯が進行して歯根の先端に達することにより、その周囲に歯周炎が生じます。
それが慢性化すると「歯根肉芽腫(しこんにくげしゅ)」や「歯根嚢胞」が出来ます。顎骨の中に生じる嚢胞
の50%を占めます。
■ 含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)
歯の原基(げんき)の上皮から生じる嚢胞であり、その嚢胞腔内に埋伏歯の歯根を含んでいます。
症状が出ることは少なく、レントゲン検査などで偶然に発見されることが多くなっています。
■ 術後性上顎嚢胞(じゅつごせいじょうがくのうほう)
上顎洞炎の手術をして数年~数十年の後、上顎や頬部に生じる嚢胞です。
症状が出ずに経過することが多いですが、頬部の違和感、鼻づまり、鼻水、感染性の顔面膨張などの症状が出
る場合があります。
顎やお口のケガ
+
スポーツ外傷・作業中の事故・交通事故・転倒や喧嘩など、様々な原因による顎骨の骨折・歯の脱臼・破折・ 口腔軟組織の外傷などに対応します。顎の骨折に関しては噛み合わせの問題が絡んできますので、外科ではな く口腔外科の専門家へ相談することをお勧め致します。